精神科医がうつ病になったの感想

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トップ摂食障害:摂食障害は治る >精神科医がうつ病になったの感想
2008年09月27日

精神科医がうつ病になったの感想

「読書の秋」ということで、最近、読書をしています。
精神科医がうつ病になった』という本に感動したので、感想を。

これは、精神科の医師が実際にうつ病になった体験記です。

息をするのも辛いようなうつの壮絶な苦しみ、頭の中を
「死」に占領されている様など、

うつ病とはどのような病気か、うつ病の人がどれだけ
苦しい思いをしているかが、よく分かります。

しかし、うつ病に関して専門知識を持つ精神科医であっても、
うつ病になる、というのは衝撃的ですよね。
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精神科医がうつ病になった

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鬱の充分な知識を持つ、医師だからとって、その苦しみが軽減
するわけはなく、


普通の患者同様に、深く苦しまれて、克服、というか、うまく
共存できるようになられた過程がわかります。


著者は、

うつ病は「克服する」とか「治す」ではなく、心に負担がかからない
ように、過労にならないように、自分の痛んだ心と
「どうやって上手くつき合っ ていくか」という病である

と述べています。




うつは『心の風邪』といわれるほど、条件が揃えば誰にでも
起こりうるもの、と言われます。
実際、私も経験しましたし。゜゜(´□`。)°゜。


でも、

『心の風邪』

だと、すぐに治りそうなイメージがあります。

なので、筆者は

『うつは心の肺炎である』


と、言っています。
根気のいる病ですからから、これも納得です。



そして、筆者は世間のうつ病に対する偏見、つまり

うつ病=怠け病


という風潮に関して、そんな偏見を無くそうとしている
熱い思いが伝わってきました。


うつ病の知識はまだまだ広まっていませんし、
誤解がされやすい病気ですから。


『精神科医がうつ病になった』の内容をざっくり説明すると、


精神科医である筆者が、うつに陥るが、親友のうつによる自殺を乗り越え、
周りの人に支えてもらいながら、うつの急性期を脱出し、


もう一度、精神科医を 続けていくこと(うつ病を抱えながら)
を決心するまでの物語でした。


内容がとてもドラマティックで、また、
表現や描写、などの書き方が美しく、それもあってか、


現実味が持てない部分も多少ありましたが、
筆者の苦しみは本当に痛々しく感じとれました。


筆者は常に患者に、100%全力を尽くす素晴らしい方ですが、
これが自らのうつを引き起こした、とも言えたのでした。


しかし、筆者は心身ともに限界になっても、自殺した親友との約束を
果たそうと、必死の努力をし続けます。


その姿がホントに痛ましいです。
そういう気持ちも共感出来るのですが、


無理しないで、休んで!!


と思わずにはいられませんでした。


そして、筆者は、お医者さんなので、
自殺衝動が出てきたときも、


「これはうつの症状なのだ」


と冷静に自分に言い聞かせていました。
うつ状態にあっても、やはり、医師なんですね。さすがです。



それでも、ぎりぎりのラインで、自殺を踏みとどめて
いた様子がわかります。


「死にたい」と思うことは病気の症状である、と充分に
わかってはいても、実行したくてたまらない、


そんな状況がみてとれました。

本当に死が近い、という感じでした。


そんな著者のうつが好転していった理由は、休養を取ったこと、
信頼できる先輩医師の存在、著者を深い愛情で包んでくれた恋人の存在、

が 大きかったことがわかります。


その恋人はクリスチャンで、精神病院の看護士である
ことから、筆者との接し方、話し方、距離感が絶妙でした。


そういった風に話を聞き、接してくれると、うつの人は
どんなに心が休まるか、どんなに楽か、


とても勉強になります。


そして、著者は職場に復帰した後は、『6割の力で仕事をする』
というように、決め、

それを守ったのは、素晴らしいと思いました。


それには、筆者と筆者をとりまく仕事&人間関係などの環境が
揃わないと出来ないことではありますが。



うつ病の方にとって、環境や周りの人間関係は
回復のスピードに大きく影響してきます。


本書には、悲しい記述もたくさんありますが、そうはいっても、
筆者のおかれた環境はとても恵まれたものだったと思います。


実際、家族や職場にうつ病の理解を求めるのは難しいですから。


その点、筆者の場合は、信頼できる医師、彼女(=精神科の看護婦)、
理解ある職場、と環境が揃っていました。


しかし、


筆者の仕事は精神科医であり、毎日うつ病患者と接する
ので、仕事復帰後も、うつとの共存は相当な難しさがあるの
だろうな、と思います。

その点は「あとがき」にちょこっとだけ、触れられていました。


しかしながら、

うつ病の理解や周りの環境がどれだけ重要なことか、
周りの人はどのように接すればいいのか、

そんな気付きがたくさん得られる本だと思います。


うつ病になる人は、まじめで責任感が強く、完全主義の性格
の人が多い、と言われます。


そういう人は、働き過ぎ、無理のし過ぎで、心と体を壊すことが多いので、
頑張りすぎないように 、ブレーキをかけながら、生きていく。

ことが重要です。


しかし、それがわかっていても、本人だけではどうこう
出来るものではないんですよね。


うつ病や統合失調症は自分が『病気である』という認識に欠けることが多い
ので、周りの人が気付いてあげないといけません。


周囲の人に協力してもらってこそ、です。

だから、この本が広まって、そういう知識を持つ人が
増えるといいな、と思いました。


それと、1点気になったのは、


鬱を経験し、回復した人が、この本を読むと、
その頃に抱いていた


「とにかく死にたい、」


という気持ちを思い出してしまう可能性
があるかもしれない、ということです。


なので、「うつ病」を経験された方、現在その状況に
ある方が読むなら、


「死にたい」という気持ちは、病気の症状であることを
自分に言い聞かせながら、読むといいと思います。


そして、筆者の一番伝えたかったことは、

「休息なしに抗うつ薬を飲みながら強引に働くこと」だけは、
予後を悪くするので マネをしなしでほしい


という部分だと思います。
これは最も重要なことでしょう。



ここで、このような「〜しないでほしい」

といった指示というか、アドバイスがありますが、
それ以外に、本書の中で、

「こうなったら〜すべき!!」

といったような指示するようなものはありませんでした。
読んでその中から自然と学びが得られるような内容でした。


押し付けがましさが全くなく、そんな部分にもひきつけられ
ました。心にストンと入ってくる感じでした。



こういったうつ病をご自身でも体験され、そして、
患者のことをこんなにも大切にする医師はそういないでしょう。


そんな医師が増えるとたくさんの人が救われるでしょうね。


この本はうつ病を経験された方、その家族だけでなく、


仕事や人間関係に行き詰った人、

心に傷のある人、

悩みを一人で抱え込む人、


そんな人達にも適した本だと思います。
きっと、心が救われます。


感想が長文になって、支離滅裂になってしまいましたが、
要点は

いい本でした(⌒-⌒)

それだけです。


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【関連記事】
家族力がうつから救うの鬱の本を読みました。の感想記事はこちら>>
(『医者がうつになった』より実践的な内容でした)

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